不動産投資に興味を持つ人

思い込み4 奇抜な発想が必要だ

不動産投資で成功している人というのは、その扱う金額の規模からわかるように、常識的で普通の考え方をするようではダメだ、誰も思いつかないような、突飛なアイデア力がなければ、大規模な取引での大成功はあり得ない、これも良くある思い込みの一つです。実際に成功している投資者は、むしろ常識的に考えることのできる人間、普通の生活を営む人々の欲するものがわかる人間であると言えます。

例えば、数万平方メートルの土地があるとします。この区画は四方を大きな商店街に囲まれ、大手小売りチェーンが近くのショッピングセンターに入っている。近距離に、大手の自動車製造工場があります。この場合、建売住宅販売業社は、一戸建てが何件建つだろうか、と考えるでしょう。集合住宅のデベロッパーであれば、プールやジムを持つ、大規模な集合住宅の建設を考慮します。

このような投資で成功する人は、どのような案が現実的で、周囲の状況に適していて、受け入れられる可能性が高いだろう、ということを想像するでしょう。つまり、この土地を囲う周囲の普通の人々、堅実な企業たちは、何を欲するだろう、ということを考えます。必要なのは突飛なアイデアではありません。常識的な範囲で需要があり、利益を生むであろうものがわかる、という通常の想像力です。

この土地の場合、常識的に考えて、オフィスビルや集合住宅を建てるというのが妥当なアイデアでしょう。何かを売る施設は周囲に潤沢にあります。また、大きな工場という雇用拠点があります。欠けているのは、住宅でしょう。また、商業施設が多く、交通量も多い土地においては、一軒家よりも集合住宅の方が見合っています。

さて、この判断に、突飛な発想はあるでしょうか?

普通に、常識的に、どのような案が妥当か? これが最も大事な思考回路なのです。

不動産投資にまつわる思い込みは、すべて、この妥当で常識的な思考の欠如によります。噂話やイメージで、過大なリスクまたはリターンを想定し、避けて通ること、もしくは安易に飛び込んでしまい、大損する……、こういった失敗を避けるためには、「実際のところ」というものを検討する、常識的・現実的思考が必要なのです。